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本日ご紹介するのは「ロンジン ウルトラクロン Cal.6651」です。
この時計に搭載されいてる機械は「Cal.431」の10振動を8振動に落したタイプです。
LUC01.jpg LUC01 (1) LUC01 (6)
製造年は1970年代。この年代はご存知の通り機械式時計の衰退期で、
暫く雌伏の時を過ごす前の徒花を咲かせた時代でした。

以下、私感。
ロンジンは機械式としてはほぼ完成されたムーブメントを1970年代でも世に送り出しておりました。
しかし、機械式時計に拘るあまりクオーツ時代に乗り遅れ、
何とか社名は残りましたが、今では残念な姿を晒しているのではないでしょうか。
「昔はよかった」・・・この言葉はロンジンにはそっくりそのまま当て嵌まるような気がします。
正直、ロンジンムーブは当時の他のメーカーに勝るとも劣らないクオリティの高さでした。

さてさて、ケース・ブレス、竜頭もオリジナルです。
LUC01 (2) LUC01 (3) LUC01 (4) LUC01 (5)

ケースには仕上ればほぼ消える程度の細かい傷はございますが、コンディションは悪くありません。
文字板はエンブレム「有翼の砂時計」の左の翼下に塗料の剥がれがある程度で綺麗な状態を保っています。

精度は以下の通り。
DU約+5s/d、12U約-5s/d、3U約±0s/d、6U約+5s/d、9U約±0s/dで、最大姿勢差は約10s/d。
全巻時の振り角は約250°弱。
若干振り角が出ませんが、まあまあ精度も問題なし。

で、実はこの時計、先日もお伝えしましたが新人君が担当しました。
彼が実際に5日間腕につけてランニングテストをした結果、5日間平均誤差は日差約-7秒でした。
もちろん、その後はケース・ブレス共に消毒しておりますのでご安心を。

機械式時計時代の最終期の徒花。完成された一品です。
 2010_03_26




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有限会社 ダイワ時計店
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ショッピングサイト:https://daiwatokeiten.com/

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