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Fred Nicoud

Category: 時計紹介  

本日は懐中時計のご紹介です。
おそらく1870~1880年代に製造された「Fred Nicoud」という、
スイスのラ・ショード・フォンに拠を置いたメーカーです。

機械は前回、前々回のブログで書きましたが、結構ハイグレードのブツです。
http://watchserviceman.blog85.fc2.com/blog-entry-241.html#comment
http://watchserviceman.blog85.fc2.com/blog-entry-240.html#comment

ケースはK18金無垢で綺麗な彫金が施されており、文字板・ケース共にほとんどダメージなし。
fn (2) fn (3) fn (4)
fn (6) fn (6) fn (7)

機械は17石ながら、丸穴・角穴車共に複数のネジ留め&ウルフティースギア仕上。
地板にはそれほどペラルージュ仕上はされていませんが、受けはジュネーブコート仕上。
また、地板・受けの素材はニッケル。
ちなみにニッケルムーブはパッテク・フィリップ等、当時の高級機械に搭載されています。
テンプはもちろんバイメタル&切りテンプでヒゲはブレゲ(巻上げ)。
ケースと共に良いコンディションです。
fn (8)

精度は姿勢差が結構あります。
DU約+30s/d、12U約+10s/d、3U約±0s/d、6U約+15s/d、9U約+70s/dで、最大姿勢差は約70秒。
姿勢差を取ろうとしましたが、チラザを入れると受けの壁面に当り止まってしまします。
fn (9)
じゃぁ、チラネジを削ろうかと思いましたが
100年以上前の物を傷付けるのは忍びないのでそのままにしました。
しかし、振り角は良く、「250°」は振っていて、ご老体といえどもまだまだ元気です。

ところで、この時計の時刻合わせが面白い。
この時代で多いのがダボと剣引き方式。
で、最初はツメが壊れていて引けないじゃん・・・と思ったのですがさにあらず。
fn.jpg

実はこのツメをカチっというまで押せば時刻合わせが出来る仕組みになっております。
fn (1)
時刻合わせの後、竜頭を押しまたカチッといえばゼンマイ巻きのポジション。
このような構造は初めてお目に掛かりました。かなりの珍品です。

何はともあれ、100年以上の時を経てもなお
これだけ状態の良い時計をいじれるのは幸せです。
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