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なんとなく、最近は仕事モードです。
嫁&社員曰く、「いつもでなきゃ、困るんですけど」。
おっしゃる通りでございます・・・。

さてさて、本日ご紹介するのは1930年代製造のロンジンの懐中時計でございます。
DSC05979.jpg DSC05980.jpg DSC05981.jpg
1934年前後製、Cal.17.89、15石・5振動、ケースはクロームメッキ。

ちなみに、ロンジンの機械とケースのシリアル番号は、
工場から一つの完成品として出荷された場合は同じです。

しかし、こいつはケースと機械のシリアルが同じでないので
おそらく日本に輸出するために機械とケースを別々に出荷し、
日本で組んだのではないかと妄想しております。

というのは、完成品の時計に掛かる当時の関税が
べらぼうに高かった(具体的な税率は知りません)ので
機械・文字板・針・ケースを別個に輸入し、国内で完成品にして販売していたとのことです。

閑話休題。
以下、あくまでも私見です。
スイス等のヨーロッパ懐中のケースは金無垢や銀無垢の貴金属、
アメリカ懐中は金張り、日本懐中はクロームメッキが多い気がします。

話を元に戻し・・・
機械の調子は以下の通りです。
ゼンマイ全巻で、DU+10s/d、12U±0s/d、3U-10s/d、6U-30s/d、9U-15s/d、
振り角は270度オーバーでビンビンです。
5姿勢の最大差は約40s/dですが、出現率の低い6時上が遅れる方ですので
実際のご使用ではほぼ問題ないかと思います。

ケースには若干の痛みがありますが
昭和初期の実用として使用されていた個体の割には綺麗で
ホーローの文字板にもヒビ・欠けは顕微鏡で見る限り見当たりません。

付属の鎖はおそらく当時の物。これはサービス。

当時はウォルサム等のアメリカ製が多い中(これも私の私見です)、
ロンジンを選び、そして大切に丁寧にお使いになった方は
様子のいい、相当の洒落者だったんじゃないかと妄想中。
 2011_08_05




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