fc2ブログ

ダイワ時計店スタッフブログ

スタッフによる時計紹介・修理雑記

08« 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.»10
 

ブルースチール(青焼き)仕上げ 

アンティークやヴィンテージの時計を見ると

針やネジが綺麗な青色をしている時計があります。

DSC07258.jpg

あの青色、「ブルースチール」や「青焼き」と呼ばれていますが、

あれは鉄を熱し酸化被膜を作ることで防錆を兼ねた仕上げになります。

では、鉄をどのぐらい熱すると色が変わるのかというと


220度前後 暗黄色(キツネ色)

240度前後 褐色(茶色)

270度前後 紫色

300度前後 深青色

330度前後 明い青色

400度以上 灰色(色が抜ける)

こんな感じです。

美しい青色を狙うには300度前後にします。

DSC07255.jpg  DSC07256.jpg


当店ではアルコールランプに小さなフライパンを使い、

熱が均一に伝わるように真鍮の粉を使ったりもします。

DSC07257.jpg

古い懐中時計には針が茶色や紫色になっている物がありますが、

あれはブルースチール仕上げが失敗したわけではなく、

インデックスの色に合わせた色合いを出している仕上げになります。

現行の時計では塗装やメッキで青焼き風針が多くみられますが、

アンティークの青焼き針はメッキ等では出せない深い色味があります。

青焼きは針やネジ等の小さな部品の仕上げですが、

防錆機能を備える美しい仕上げになり、

アンティーク時計の一つの良さでもあります。



ダイワ時計店HP:http://www.daiwatokeiten.co.jp/index.html
ショッピングサイト:http://daiwatokeiten1.cart.fc2.com/
ダイワ時計店facebook
お問い合わせ info@daiwatokeiten.co.jp



カテゴリ: 時計修理

[edit]

Posted on 2016/09/20 Tue. 17:00    TB: 0    CM: 0

プロフィール

カテゴリ

月別アーカイブ

最新トラックバック

最新コメント

最新記事

ご訪問ありがとうございます。

FC2ブックマーク

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

QRコード