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ダイワ時計店スタッフブログ

スタッフによる時計紹介・修理雑記

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この時期になると・・・ 

湿度が高くってジメジメして、嫌になっちゃいますね。

5月頃だったかな。
時計の防水性に関する話をブログで書きましたが、
やっぱりこの時期になると水入りで持ち込まれる時計が増えてきました。

汗や雨が入っちゃった場合もあれば、
ウッカリ洗濯機で洗っちゃったり、
時計を着けたまま、お風呂やサウナに入っちゃったり、
ダイバーウォッチだと安心しきって、マリンスポーツを楽しんじゃったりと
理由は様々。


時計を持ち込まれた際によく訊かれる質問と言えば
「水が入った時、どうしたらいいですか?」ということ。

端的に言うと、1分1秒でも早く時計屋さんに持ち込んで
ケースからムーブを取り出して乾かしてもらうことをお薦めします。

湿気がある状態で放置すればするほど、
機械が錆びてしまい、修理代がかさんじゃいますよ 


もう何度も書いていますが、
初めて読まれる方もいるかもしれないので、
現行品の時計メーカーが提示している防水の分類を載せておきます。
参考にして下さい。

・非防水時計=非表示
・日常生活用防水時計=WATER RESIST W.R.
・日常生活用強化防水時計=WATER RESIST 5BAR~20BAR
・空気潜水時計=AIR DIVER'S 100m
・飽和潜水時計=HE-GAS DIVER'S 200m~1000m


防水 (SEIKOより)

大体の目安として説明すると

・3気圧防水
ちょっとした雨や手を洗ったり洗顔時に水滴が付いても大丈夫なレベル

・5気圧防水
水仕事や洗顔時に水道の水が直接かかっても大丈夫なレベル

・10気圧防水
水中に落としてしまったり、水上スポーツをする際に使用しても大丈夫なレベル

・30気圧防水
水泳をする時に使っても大丈夫なレベル

空気潜水時計と飽和潜水時計はダイバーズウォッチとして使える時計です。



時計の裏蓋内側、風防、竜頭周りには
このようなゴム製またはプラスチック製のパッキンが入っています。

パッキン

ちなみに裏蓋内側にはこんな風に入ってるんですよ。

パッキン2

このパッキンは温度、湿度、汚れなどによって経年劣化する為
ある程度の期間ごとに交換する必要があります。

例えば、購入時に「〇気圧防水」と表示されている時計を購入しても
竜頭・裏蓋・風防周りに入っているパッキンは経年劣化するし、
ケースや風防も摩耗したりして経年劣化する為、
年月が経てば経つほど、防水性が保たれなくなります。

ということで、上記の表はあくまでも目安として参考にして下さい。
頻繁にマリンスポーツを楽しむ方は1年に1度、時々楽しむ方は2年に1度、
防水テストをお忘れなく


アンティークウォッチは全般的に防水性は無いと思ってお使い下さい。
例え、ウン十年前の販売当時に防水ケースとして販売されていた時計でも
既に防水性はアテにならないと思って頂ければ・・・


これからの季節、水や湿気には気を付けてご使用下さいね



ダイワ時計店HP:http://www.daiwatokeiten.co.jp/index.html
ショッピングサイト:http://daiwatokeiten1.cart.fc2.com/
ダイワ時計店facebook
お問い合わせ info@daiwatokeiten.co.jp

カテゴリ: 雑記

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Posted on 2017/07/06 Thu. 11:00    TB: 0    CM: 0

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