アンクルのツメ

Category: 時計修理  

おそらく大正時代だと思う懐中時計の修理をさせて頂いております。
石数は2つ。天真の上下の受け石しかありません。
天真新規作製やガンギホゾ入れ、3番の受け側にブッシュを入れたり苦労しております。

で、一番大変だったのがガンギとアンクルのツメの調整。
なんせ、アンクルのツメも石ではなく鉄製。
DSC02927.jpg

ツメ&ガンギの刃先がヘタっていて、食い合い量がバラバラ。
ある場所に来るとツメが刃先に乗っかって止まってしまいます。
ツメを削るかガンギの刃先を削るか色々考えたのですが
幸いな事にツメの出し入れの調整で何とかなりそう。

実はこれ、昨年の10月末にお受けした物。
お客様にはご迷惑をお掛けして申し訳なく思っておりますが
今更「直りません」とは意地でもいえない。

無い頭を振り絞った甲斐があり、どうにか難問をクリアできそうです。

ちなみに古い時計はアンクル爪石を調整する頻度が高いです。
「振り切り止り」という、振り石がアンクルの箱から外れて止まる現象があるのですが
多分、長年アンクルの爪石がガンギの歯先を徐々に削ってしまい
食い合い量が少なくなったためだと推測しております。
この時、ほんの僅か爪石を出してあげればほとんどの場合、問題は解決します。

正直言いますと、この事が分かったのもつい最近。
私の場合、時計修理では師事した師匠がおりません。
あえて言えば古い時計が私の師匠。
古い時計とは言葉のコミュニケーションがありません(あったらビックリですが・・・)。
唯一のコミュニケーションはその時計の調子。
ですので試行錯誤の連続。
でもお陰で原理原則の大切さがよ~く身に沁みて分かりました。
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 2010_02_01


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